中小企業がクラウド会計ソフトを導入するメリット
吉永会計事務所ではお客様にクラウド会計ソフトの導入を勧めています。
それは、クラウド会計ソフトは中小企業と非常に相性が良いためです。
本日は、私の考える「中小企業がクラウド会計ソフトを導入するメリット」をご紹介します。
そもそもクラウド会計ソフトって何?
「クラウド会計ソフト」という呼び方は、従来の「インストール型会計ソフト」と対比するものです。元々はパソコンにソフトをインストールする必要がなく、ウェブブラウザ(Internet ExploreやChromeなど)上で使用できる会計ソフトであるという意味です。
しかしながら、クラウド会計ソフトは従来の(インストール型)会計ソフトとの差別化を図るため、以下のような特徴を打ち出してきました。
- 銀行口座やクレジットカード等との連携による自動仕訳入力が可能
- パソコンだけではなく、スマホアプリを利用した経理業務を行える
- 制度改正などにタイムリーに対応
実はこれらの特徴は、従来の(インストール型)会計ソフトでも既に搭載していたり、技術的に対応することが可能なのですが、クラウド会計の代名詞になっているのが実際です。
日本でリリースされているクラウド会計ソフトは多数ありますが、𠮷永会計事務所ではfreeeとMFクラウドの2つを特におすすめしています。
両者とも機能面、操作面、価格面で非常に優れているためです。
このため、創業1年未満の企業ではクラウド会計の利用率が5割を超えているといわれています。
そんなクラウド会計ソフトのメリットを5つに絞って紹介していきます。
メリット1:経理業務が効率化できる
クライド会計ソフトの最大のメリットは経理業務が効率化できる点にあります。
それは、以下の機能が備わっているからです。
銀行口座と連携して、入金データ、出金データから会計処理(仕訳)を自動で推測してくれる
ユーザーは、クラウド会計ソフトが自動推測してくれた仕訳が正しければ、「確定」ボタンをクリックするだけです。これだけで仕訳入力が完了します。
自動推測してくれた仕訳の勘定科目が誤っていれば、正しい勘定科目を指定してあげる行程が加わりますが、それだけです。
- 通帳記入する
- 通帳を見る
- 日付を入力する
- 金額を入力する
- 摘要を入力する
これらの手間が省略できるので、仕訳入力にかかる時間が半分以下に削減できます。
スマホからの便利な入力機能がある
意外と使われている方が少ないのですが、スマホアプリも便利です。
例えばfreeeのスマホアプリでは、アプリを起動→レシートや領収書をスマホカメラで撮影→画像を選択→内容を確認して確定するだけで、取引が登録でき、大変便利です。
日々の経理業務が大幅に効率化される
これらの機能を利用すれば、日々の入出金業務が次のように効率化できます。
- 銀行口座の入出金→口座連携による自動推測入力で効率化
- クレジットカードの出金→口座連携による自動推測入力で効率化
- 現金の入出金→スマホアプリからのカメラ撮影による効率化
さらに、売上についてもAirレジやスマレジなどのPOSシステム、Amazonや楽天、YahooショッピングなどのECサービスとも連携しており、取引データを取り込むことができます。
使い方次第で日々の経理業務が大幅に効率化することが可能です。
メリット2:操作画面が直感的で使いやすいため経理初心者に優しい
freee、MFクラウドともに、簿記や会計に馴染みのないユーザーが使用することを想定して設計されているため、ユーザーインタフェースに優れており、シンプルで見やすく、直感的な操作が可能です。
インストール型の会計ソフトと比較して、経理初心者であっても、基本的な使い方は十分に習得することが可能です。
サポート体制も充実しており、使い方やFAQが多数紹介されているほか、電話、メール、チャットでわからないことがあれば、随時問い合わせることが可能です(プランでサポート内容が異なります)。
メリット3:新しい機能(できること)がどんどん増えていく
クラウド会計ソフトなので、ソフトウェアのプログラムはインターネット上に存在します。
従来のインストール型のソフトであれば、新しい機能が追加された場合には、多くの場合「有償で」バージョンアップを行う必要がありましたが、
クラウド会計ソフトでは月額料金の中で自動的にバージョンアップが行われ、新しい機能が追加されていきます。
例えば以下は本記事作成時点(2017/3/24)時点の「MFクラウド確定申告」のトップ画面ですが、2017年12月からの4か月間でこれだけの機能追加が行われています。
クラウド会計ソフトはどんどん便利で使いやすくなっていく会計ソフトであるといえます。
メリット4:端末・場所を選ばない
クラウド会計ソフトはInternet ExploreなどのWebブラウザから、インターネット上に存在するアプリケーションにログインして使用します。
そのため、インストール型の会計ソフトのように、「インストールした特定のパソコン(多くの場合1台か2台)でしか操作ができない」という状況にはなりません。
自宅のパソコンでも、出張先のホテルのパソコンでも、友人や親戚が所有するパソコンでも、マンガ喫茶のパソコンでも、そしてスマホでも操作が可能です。
データもインターネット上で保存されているため、今使用しているパソコンがある日突然壊れてしまっても、買い替えた新しいパソコンでログインするだけで、そのまま使用できます。
このように、端末や場所を選ばずに使用できる点がクラウド会計ソフトの優れている点の一つです。
メリット5:コスパが高い
このような高機能でありながら、月額2,000円程度からでベーシックな機能を使用することができます。
インストール型の会計ソフトとして、最もシェアの高い「弥生会計2018スタンダード」でも42,120円することを考えると、コストパフォーマンスの面でも優れているといえます。
まとめ
以上紹介してきたように、クラウド会計ソフトには多くのメリットがあります。
「経理業務をできるだけ効率化したい」「中小企業の経営者としてこれから経理についても勉強したい」と考えている方にはピッタリの会計ソフトです。
吉永会計事務所では、クラウド会計ソフトの導入支援や実践的な使い方のサポートについても得意としているため、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。